高濃度ビタミンCの抗ガン作用のメカニズム
ビタミンCがガン細胞を殺す作用は解明されています。
高濃度ビタミンCが細胞に入ると過酸化水素(H202・別名オキシフル)が発生します。正常な細胞は過酸化水素を処理出来ますが、がん細胞は処理出来ないために死滅します。
正常の赤血球膜には「G6PD」という酵素があり、高濃度のビタミンCを処理出来ます。従って高濃度ビタミンC点滴療法を実施する前に必ず赤血球膜G6PD活性を測定します。
G6PD活性が低下している患者に、高濃度のビタミンCを血管内に投与すると、重症の急性溶血性貧血発作を起こす危険が存在します。
これが重大な副作用であり、その他は安全な治療法であると報告されています。
本当に安全ですか?(副作用を無くすために)
しかし米国カンサスでの報告では1000人に5人程度の割合で、「G6PD」酵素(グルコース6リン酸脱水素酸素)が低いか欠乏している人がいることが判明しています。
不十分な「G6PD」酵素のために、大量の赤血球が破壊され、肝臓や腎臓の働きが落ち、重篤な副作用があることが発表されています。安全のために高濃度ビタミンC療法を始める前に「G6PD」酵素が十分にあることを検査証明する必要があります。
また、栄養の悪い患者に高濃度ビタミンC療法を継続すると、腹水が貯まることがあります。
これは軽い利尿剤の投与を行うか、アルブミン製剤を点滴静脈注射したり、経口でたん白質を補う必要があります。また利尿剤とアルブミン投与を一緒に使うことで解決が可能です。
より良い効果をうるために
効果を十分にするために、50グラムから75グラムの高濃度ビタミンC療法を週2回か3度行う必要があります。また、療法を行わない日は、1日経口ビタミンCを10グラム(2000ミリグラムX5回分)療法を奨めています。
ビタミンCの点滴療法を終えた時点で、血中ビタミンC濃度が400ミリグラム(4000ng/ml)以上あれば、ガン細胞を殺すことが分かっています。そのために高濃度ビタミンC療法を終了した時点で、ビタミンC血中濃度を計測する必要があります。当院ではビタミンCを最高1日100グラムまで投与しています。
ビタミンCの血中濃度次第では、150グラムを投与している医療機関もあります。この高濃度ビタミンC療法は、まだ健康保険では認めていません。そのために自費診療になります。通常1回のビタミンC療法では、2万から3万円必要で、月に20万円程度必要です。民間療法やあるガン病院に入院して、ガン治療法で月に100万円も払っている方の話も聞いています。それに比べると高濃度ビタミンC療法は確かな治療法で安全で安価であると思っています。
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病と健康のよろず相談所 医療法人専心会 木村専太郎クリニック
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